079-221-5107
  • 姫路市日出町3丁目38-1 東姫路駅前メディカルプラザ2F
  • JR東姫路駅から徒歩1分・無料駐車場 145台
  • Web予約

更年期相談

エイジングケアとしての更年期治療

50歳頃に迎える閉経を、はさんだ前後約10年間が「更年期」です。
この期間におこる心身のさまざまな不調を「更年期障害」といい、主に女性ホルモン(エストロゲン)の減少によるものです。その新しい変化にとまどって、からだも精神面も不安定な状態になります。そのうえ、この時期では子どもの自立や夫の退職などの生活環境の変化も多く、精神的なストレスや悩みが追い打ちをかけてきます。こうした自律神経の働きにも乱れが生じ、不定愁訴として現れてくるのです。
女性の平均寿命は87歳です。更年期以降も40年に近い人生が待っています。充実した人生を続けるためには、今を元気で、さらに健康寿命を延ばすことです。更年期治療は現在の症状改善に加えて、動脈硬化の抑制や骨粗鬆症の予防などに有力です。
エイジングケアとしての更年期治療も見直してみてはいかがでしょうか。

本当に更年期症状でしょうか

更年期は「症状のデパート」などといわれるほど、様々な症状が複合して現れるため、他の病気が隠れていても更年期だろうと決めつけると、本来の病気を見逃してしまうことがあります。
甲状腺機能異常症、糖尿病、貧血症、メニエール病、膠原病などは、その最たる例です。

病名 症状
甲状腺機能亢進症 発汗、動悸、手足の震え、イライラ、体重減少
甲状腺機能低下症 冷え、めまい、皮膚乾燥、むくみ、体重増加、無月経
糖尿病 身倦怠感、体力低下、易感染、口渇、多飲、多尿
鉄欠乏性貧血 易疲労感、動悸、息切れ、めまい、立ちくらみ
メニエール病 めまい、耳鳴り、難聴
シェーグレン症候群 目や口の乾燥
関節リウマチ 朝の手指のこわばり、関節の腫脹
全身性エリテマトーデス 原因不明の発熱、関節の痛み、蝶形紅斑

自分で効果判定

以上のことから、40代前半の方では、必ず血液検査から女性ホルモン値をモニタリングする必要があります。
問診票記入からの更年期指数をスコアリングし、まめに自分と向き合って、治療中での効果判定を行うべきでしょう。

更年期指数票のダウンロード

ホルモン補充療法の選択

エストロゲン剤には、「内服剤」と「パッチ剤」と「ゲル剤」があります。
プロゲステロン剤には、「内服剤」と「パッチ剤」があります。さらに複数の選択肢が続きます。
子宮があるのかないのか、閉経しているのかいないのか、閉経しているなら何年たったのか、肝臓や消化管は悪くないか、現在服用中の薬剤は何か、少量出血はいつあってもいいか、面倒くさがりさんかどうか、これら混乱されるかと思いますがよくお聞きした上で、組み合わせ選択いたします。日々の不快症状が強いのでスピードよく効いてもらいたい方には、ホルモン補充療法が有力です。
現在のところエストロゲン剤選択は、内服剤からパッチ剤・ゲル剤への移行が主流となりつつあります。

ホルモン補充療法で
改善される症状

血管症状として、ほてり・発汗・冷え・動悸。
身体症状として、めまい・むくみ・腰痛・頭痛・関節痛・食欲低下。
神経症状として、不眠・憂うつ・イライラ感・記憶力低下。
その他に、萎縮性腟炎、性交痛、尿もれ、慢性膀胱炎・高LDLコレステロール血症、薄毛などが挙げられます。

ホルモン補充療法の副作用

治療開始初期に乳房や下腹部の張り、不正性器出血がおきることがありますが、しばらくすると軽くなります。ホルモンによる一時的な症状で、すぐに体が慣れてくるので心配はありませんが、投与方法や量の変更をした方がよい場合もあります。
貼付剤を選ばれた場合では、皮膚のかぶれに注意が要ります。

ホルモン補充療法が
不適当な方

乳がん、子宮体がん、血栓性静脈炎、心筋梗塞、虚血性脳卒中の既往歴があるか、これら現在加療中の方は禁忌となりますので、漢方薬やプラセンタ治療による方法などを考えましょう。

ホルモン補充療法を
続ける期間

始める時期は、少しでも動脈硬化症や骨粗しょう症を抑えるためにも、閉経後できるだけ早く始めた方がよいでしょう。続ける期間は5年を目安と言われていますが、使用なされる方の症状、環境、その時々の健康状態にもよるので、個々に判断します。急に中止すると症状が一気に戻ることもあるので、徐々に減らしていく方がいいかもしれません。

ホルモン補充療法
継続中の検査

毎回来院されましたら、血圧と体重測定を行っていただきます。必ず1年に1回は、貧血・肝機能異常・脂質異常・血栓症リスクチェックのために行います。軽度異常値があれば早めに再検しておきましょう。また、子宮頚がん検査や卵巣腫瘍検査は、1~2年以内のペースで行っておいたほうがいいでしょう。

ホルモン補充療法で
がんになりやすいか

子宮がんのうち、子宮体がんはホルモンとの関連があり、エストロゲン剤単独使用では、子宮体がんの発症率が高まりますが、プロゲステロン剤を併用すると子宮体がんの発症率は上昇しません。乳がんについては、ホルモン補充療法を5年以上継続した人は、治療しなかった人に比べて少しだけ増えますが、乳がんによる死亡率は変わらないとされています。
しかし、ホルモン補充療法をするしないにかかわらず、子宮がん・乳がん検診は、年に一度で受けておくことは大事でしょう。

プラセンタ治療とは

プラセンタとは胎盤のことです。ヒトの胎盤はアミノ酸、タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素、成長因子といった、多くの生理活性物質が含まれており、これらが自然治癒力を強化し、器官の機能低下を補っています。
更年期障害では保険適応がありますが、その他の自由診療の用途として、「美容目的」「疲労回復」「スキントラブル」「発毛促進」などにも用いられます。これら製造過程で、血液やホルモンをすべて除去していますので、ホルモン剤ではありません。

保険診療と自由診療

プラセンタ治療が保険適応となる病名は限られています。

  • 45~59歳の女性で、更年期障害の方に週2回(1アンプル/回まで)
  • 産後乳汁分泌不全の方で週1回(1アンプル/回まで)

厚生労働省より認可された病名の方以外では、自由診療です。また、当クリニックでのラエンネックは、自費扱いとしています。

自費料金一覧

治療周期と期間の目安

更年期障害の場合

更年期障害の場合での回数として、最初は週に2回をしばらく。
効果が出てきたら週1回、月2回などと徐々に減らしていくことも可能です。

産後の乳汁分泌不全の場合

産後の乳汁分泌不全の場合では、1回の治療につき1アンプルを5日間連日で行うと、大きく効果が期待できます(効果優先だと、ほとんど自費になってしまいますが)。また、出産後のストレス改善にも有用です。

自由診療への応用

美容を目的とする治療には、ラエンネックが使用されることが多いようです。自由診療となりますが、治療項目は以下の通りです。

美容目的

プラセンタ注射が有している基礎代謝促進作用、血行促進作用、抗炎症作用から、美白・美肌・肌荒れ予防が期待できます。

疲労回復

慢性的な疲労感、肩こり、腰痛にも効果が期待できます。

アトピーやニキビなどの肌トラブル

ホルモン剤ではありませんが、内分泌調整作用や、抗炎症作用があるので、アトピーやニキビなどの改善効果も期待できます。

発毛・育毛促進

あまり知られてはいませんが、プラセンタが持っている内分泌調整作用と血行促進作用により、発毛・育毛作用も期待できるので、頭皮の薄毛でお悩みの男性にも効果的です(当クリニックの対象は女性のみのため、男性へのプラセンタ治療は行っていません)。

  • いずれの症状に対しても、最初の2ヶ月くらいを2Aずつで週2回程度。その後は月1回~2回程度を継続することで、効果の持続が期待できます。なお「効果が現れるまで」と「効果の持続」に関し、注射回数での個人差がありますので、継続的に注射を続けていくことが大事です。

よくある質問

厚生労働省で医薬品として認可されています。
いずれも日本国内の産婦人科で、健康な母親からの胎盤を使用して作っています。
プラセンタ注射の安全性は確立されていますが、プラセンタ注射を接種すると、その後で献血ができなくなってしまいます。
その理由は、ウイルスや細菌は高圧蒸気滅菌により不活化していますが、現在の技術で検出できないウイルスが混入している可能性を完全否定できないためです。
発売から40年を経ていますが、いまだに感染症の報告はありません。
6ヶ月続けても効果が不十分でしたら、治療を中止してほかの代替案をご相談しましょう。
特にありません。
ホルモン剤ではないので、がんを誘発することはありません。
注射に比べると、効き目は弱いと思います。
2つの治療法のいずれにせよ、すぐ効くか、どの程度まで効くか、何日間持続しているかなど、効果には個人差があります。
プラセンタ治療では、注射のたびごとにクリニックに出向かなくてはなりません。
また高額とは言わないまでも、美容目的の場合では自費扱いになってしまいます。
よって、自分なりのメリットとデメリットを十分に考えてから、選択をお決めになっていただければと考えます。

漢方治療

更年期の症状は多岐に渡ることから、ホルモン補充療法やプラセンタ治療で効果を感じられなかった方が、漢方療法で軽快することがあります。また更年期だけに限らず、一般婦人科診療でも漢方薬は幅広く用いられています。ここでは「婦人科漢方御三家」といわれている3種類をご紹介いたします。

当帰芍薬散
血行障害やうっ血を改善し、血液の流れをよくする目的で処方されます。
冷え、貧血症状、めまい、頭痛の強い方に適しています。
若い年齢の方にも月経不順、月経異常、月経痛改善のため使用されています。証は虚証の方に向いています。
加味逍遙散
冷えとのぼせを繰り返す場合、頭痛、肩こり、腰痛など体の隅々がいたむ場合、精神面が弱い方でイライラ、不眠、神経質などの症状がある方に用いられます。
証は虚~中間証の方に向いています。
桂枝茯苓丸
重い肩こりと発汗の強い方に最も適しています。どちらかというとやや体力がある方に処方され、証は実証の方に向いています。
更年期指数票のダウンロード
院 長
出口 純
診療内容
婦人科一般、ピル処方、レーザー治療、
更年期相談、中絶手術、その他
TEL
079-221-5107
住 所
〒670-0942 
姫路市日出町3丁目38-1
東姫路駅前メディカルプラザ2F
アクセス
JR東姫路駅から北に徒歩1分
無料駐車場145台完備 エレベーター有り
診療時間
9:30~13:00
16:00~19:00
  • Visa
  • Mastercard
  • JCB
  • AMERICAN EXPRESS
  • Diners Club
  • DISCOVER

クレジットカード(VISA・MASTER・JCB・AMEX・DINERS・DISCOVER)使用可能ですが、分割でのお支払には対応できておりません。